予防教育は子供たちのためだけではない!です
この8月は、昨年に引き続き「依存症予防教育モデル授業」を、
広島、札幌、仙台で開催致します。
いよいよ明日最初の開催地である、広島モデル授業。
豪雨の影響で、どうなることかな?と思いましたが、
交通が分断されている中でも、結構お申込みいただきまして、
無事開催の運びとなりました。
今年は、学校の先生方が、お越しになりやすいように、モデル授業を8月に固めました。
依存症予防教育が叫ばれるようになりましたが、
そんなもん急に言われたって、学校の先生だって何話せばいいのか分かんないですよね。
そして、2021年度から高等学校の学習指導要領に、いよいよギャンブルの文字が載りました。
たった一言これだけですけど、
「その際,アルコール,薬物などの物質への依存症に加えて,
ギャンブル等への過剰な参加は習慣化すると嗜癖行動になる危険性があり,
日常生活にも悪影響を及ぼすことに触れるようにする。」
あるとないとじゃ大違いです。
そして常々申し上げていますが、ギャンブルの予防教育は高校が肝心だと思っています。
大学に入って、高校まで頑張っていた部活を辞めてヒマになったとか、
受験が終わったら目標を見失ったとか、ただ単に時間を持て余すようになったとか、
友達に誘われてなどなど、原因は色々あれど、とにかく多くの学生が中退に繋がっています。
現行法では、パチンコが18歳からOKになるという現実があるのです。
今まで、この問題に教育現場はあまりに無頓着でした。
アルコールやたばこよりも一足早く、リスクが襲ってくるギャンブル。
それは高校生を卒業した日から、解禁になるのです。
どうか多くの先生方に関心を寄せて頂けますように。
そして私は、教育現場にギャンブル依存症に対し関心を寄せて頂きたい、
大きな理由がもう一つあります。
本日は、ハッキリ申し上げますが、
正確なエビデンスをとった訳ではないので、あくまで肌感覚ですよ。
だけどギャンブル依存症当事者とその家族が実感している現実、
それは、「学校の先生にギャンブル依存症者に罹患する人がけっこういる!」
という事実です。
そして学校の先生というのは、部費とか教材費など現金を預かることも多くて、
そのお金を横領してしまったり、という相談がかなり寄せられているのです。
それだけストレスフルな職場なんでしょうね。
だからこそ一人でボーっとできる、ギャンブルでストレス解消しているうちに、
依存症を発症してしまうのだと思います。
だから生徒のためでもありますけど、
学校の先生が、まず自分の事として、
予防の知識を得て頂けると有難いと思います。
どうぞ近隣の先生方、この機会に是非お越し下さい。
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現在国内の推定罹患者320万人(2017年厚労省)のギャンブル依存問題。
日本でもギャンブル依存症対策の導入を!
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