更なる支援が必要な人たちです

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本日は、これまでずっと相談を聞いてきて、
いちいちあたふたしていた親御さんに、
「手を貸してはいけない」と言い続けてきた案件が
無事なんとかなって本人を支援に繋ぐことができてホッとしています。

最近、携帯が止まっちゃって公衆電話でやりとりするパターンなど、
重症案件がいくつも重なって、心労となっていたので、
その中の一つが解決してやれやれです。

さらに別の案件でも、ごたごたが続いていて、
今日は当事者に会って話を聞き、自立していくために、
彼が一体何で困っているのか?どういうサポートが必要なのか?
検討して来ました。

今、ギャンブル依存症対策って、医療、回復施設、自助グループの3つくらいしかないですけど、
これは実際には、多くの人をとりこぼしています。
この網では、救いあげることのできない案件は、実際とても多いです。

だから「もうこの3つじゃ無理だ」という人達のご家族は、
積極的に活動に参加して、視野を広げ、パイプを繋げ、開拓し、
さらには不足部分を県や国に訴え、対策を作らせなくてはなりません。
他人任せにして行動しないでいても、誰も助けちゃくれませんよ。

もちろん私は助っ人して行きますが、あくまでも家族と「連携」が条件です。
「りこさんお願いします」なんて丸投げ家族のお願いは、もう絶対に聞きません。

家族が、色々な所に相談に行き、「あぁ言われた、こう言われた」ということを、
私にフィードバックして下さい。
そしたらその結果を踏まえ、次はどこをあたってみるか?考えていきます。
場合によっては、私が現地に飛び、一緒に資源を掘り起こします。
行政が動かなかったら、県議や市議に動いて貰う。
そんな風にして、各地でサポート体制を作っていく!
それがこれからの我々のやるべき道だと思っています。

さて、ではどんな人たちが、更なる支援の手が必要なのか?
今日はその共通点について書きますね。

1)発症が若く、高校、大学、専門学校を中退している。
2)お金を得るための軽犯罪に対し、ハードルが低く、再犯を繰り返している。
3)社会保険や税金などの仕組みを理解しておらず、責任を果たしていない。
4)住民票の移動など、簡単な義務を遂行できない、やり方を知らない。
5)若い頃は、自分と同じようなチョイ悪の友達に囲まれていた。
6)親に対し執着し、暴力や暴言がある。親が何度も尻拭いを繰り返してきた。
7)携帯が度々止まってしまう。
8)正社員で働いた経験が殆どない。

とこんな感じですね。
大体、最後の最後までお金を使い果たすので、
とりあえず働いてお給料が貰えるようになるまで、
生活保護を申請しようとしても、
大体皆「住民票がどこにあるか分からない」と言いますね。
転居を繰り返すのと、公租公課など払わず無頓着なので、
一体、いつどこで住民票を移動させたかわからなくなっているんですよね。

こう言った人達に、どこの誰が伴走者となりサポートしていくのか?
これが重大な課題です。
しかも地域によって変わりますしね。

良い援助者との出会い。
これが運命を決めると言っても過言ではありません。
だからこそ、多くの問題を抱えている当事者をもつご家族ほど、
動かなくちゃダメなんですよ。
自分たちで解決なんかできないんですから。

息子や娘を助けたいのなら、自分であたっていきましょう。
自分が動いた分だけ、未来は確実に明るくなります。
ただ個人だと相手にされない場合があるので、
その時は、私が考える会の代表者として同行します。
そして力をあわせて問題を解決しましょう。

あくまでも力をあわせてです。
力をあわせると、私達は悲劇を希望に変える事ができるのです。
信じてやっていきましょう!

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現在国内の推定罹患者320万人(2017年厚労省)のギャンブル依存問題。
日本でもギャンブル依存症対策の導入を!

[田中紀子の著書]
三代目ギャン妻の物語(高文研) ギャンブル依存症(角川新書)

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