親としてうかつすぎた出来事です

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今日はですね、私たち夫婦の親としての恥になるかもしれませんが、
「あ~、こう言うところが、ギャンブル依存の似た者夫婦で、やばいなぁ~」
とタイ&ネパール旅行中に思ったことを、書きたいと思います。

よくギャンブル依存症者は「リスクを好む脳」と言われ、
実際、そういった脳の研究も2012年頃からぼちぼち出されています。
リスク好む脳領域発見 東北大、ギャンブル依存治療に道

で、こういう研究で言われていることとは、全く別かもしれませんが、
私も常々ギャンブル依存症の仲間達をみていても、
結構行きあたりばったりが多いよなぁ~と感じているんです。
家族も同じような気質ですね。

バチカンに行った時に、アルコールの仲間と一緒に行ったのですが、
彼は全く逆で、先のことをものすごくシュミレーションして、
小さな心配事でも極力取り除いておこうとするんですね。
私にとってはすごく有難いですが、よくそんなに先の事に気がつくなぁ~と感心してたんです。

私もそして夫も、先のことをシュミレーションしてみるという機能が、
脳から欠落しているんじゃないか?と思うことがしばしばあります。

それは、パタヤから船で離島に渡った時のことなんですけど、
フェリーの船着き場から、ビーチまでちょっと距離があったんですね。
で、そこからどうやって移動するか?ってことなんですけど、
なんと我が家は、バイクタクシーを選択したんですね。

しかも、時々写真なんかで見かけると思うんですが、
例のバイク3人乗り・・・あれですあれ。
夫と娘と運転手さん、そして私は2人乗りで行ったんですね。

これだけでも普通ちょっと「危ないな~」と思いますよね。
なんせそこはノーヘルで3人乗りの世界なんですから。
でも、島は小さいし、距離も短く、道もうねうねしてるので、
それほどスピードが出ず、海岸線をバイクで走るのはとっても気持ちよかったんです。
バイクが人生初体験の娘も「楽しかったぁ~!」と喜んでいました。

で、こんなことがあったからなんですけど、その後本島に帰ってきて、
夜、ご飯を食べたりするのに、またしてもバイクタクシーで行こうか!と盛り上がったんですよ。

でもここはパタヤの街中で、距離もある、交通量も激しい。
なによりも、都会なので3人乗りではなく、一人ずつ3台に分かれて乗るんですよ。
で、娘はジェットコースターなんかも嫌う位、怖がりなところがあるので、
「え~!一人で乗るのはちょっと怖いな~」と言ったんですね。
ところが私と夫、リスクを全くシュミレーション出来ないので、
「しっかりつかまってれば大丈夫だよ~」なんて脳天気な訳ですよ。

私は、もちろん中学時代暴走族全盛期に青春があったし、
高校時代は自分で原付を買って乗りまわしてたし、
あの頃の男の子たちはみんな中免をとって、バイクを転がすのが当たり前だったので、
私は、全く警戒心なく、自分も高校時代はよく2ケツでぶっとばしたなぁ~、
と、むしろ真面目な高校生である娘に、自分の青春を体験させたろ~みたいに思っちゃったんですね。

んで、まぁ夫も私も、バイクの後ろなんて乗り慣れてるから、
運転手さんだって、運転しやすい訳ですよ。
あれバイク乗る方は分かると思いますが、後部座席の人は体重移動とか、
そういうのが運転に関係するんですよね。
だから我々の運転手さんは、ぶっとばす!
私に至っては、それだけでワクワクしちゃって、夫のバイクを抜かす時に、
「ひゃっほう~!」みたいに手放しで、ノリノリ~みたいになっちゃうわけですよ。

ところが気がついたら娘のバイクが全然来ない・・・
私と夫のバイクは並走して、抜きつ抜かれつしてるんですけど、
娘のバイクは、影も形も全く見えなくなっちゃったんです。

で、私がなんども振り返ったり、周囲を見回していたので、
運転手さんも気がついてくれて、
娘のバイクの運転手さんに信号待ちで電話してくれたんですね。

で、向こうの運転手さんも電話に出て、
無事を確認し「大丈夫」ってなことを言ってくれたんですけど、
この時、親として初めて事の重大さと、恐怖に陥ったんですね。

だって、もちろんバイクで事故ったらどうしよう・・・ってのもありますけど、
この運転手さんがすっげ~悪い奴で、娘がどっかに連れ込まれたら、
もうそりゃ一巻の終わりじゃないですか。

で、目的地に我々夫婦がついて、
「もも、大丈夫かな?」と夫と話し、もう一度電話して貰ったら、
あと2分で着くって事で、その後無事到着したんですけど、
この時「あぁ、私たち夫婦って親としてやばすぎ!」ってことをまざまざと実感したんです。

娘は、「怖かった~。でも最後の方は慣れた~」なんて、
ニコニコしてましたけど、私と夫はむしろ顔面蒼白です。
いやホント、優しい運転手さんで、
結果としては安全運転でゆっくり来てくれたいい人だったからよかったですけど、
普通の親だったら、タイの知らないバイクの運転手さんに娘を一人で預けたりしないですよね。

もうホント、こりゃ大反省だわ・・・と、自分でもショックでしたが、
こういうリスクマネジメントが、私には全くないんです。
ただ、今回大きな教訓となったので、やっと無意識だったものが意識できるようになりました。
ホント事なきを得たのでよかったですが、やばすぎる出来事。

時々、世の中でも「正直、親がうかつすぎる!」って思うような事件って起きるじゃないですか。
あれ、私もずっとそう思っていたんですけど、
うかつなことって「自分のどういうところが、人より随分うかつだぞ!」
ってことが親に自覚症状がないから起こるんだと思いました。

めっちゃくちゃ恥な体験ですが、これも誰かの何かの役に立つかもしれない・・・
と思って書きました。
ご参考までに。

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現在国内の推定罹患者320万人(2017年厚労省)のギャンブル依存問題。
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三代目ギャン妻の物語(高文研) ギャンブル依存症(角川新書)

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