カタカナ英語です
本日週刊朝日さんが拙本「ギャンブル依存症(角川新書)」
を取り上げて下さいましたが、その書評に「読みやすい」と、
お褒めの言葉を頂き、喜んでおります。
そう、私が最も褒められる点と言えば、「わかりやすい」。
文章もしゃべりもそう言って貰えることが多いです。
何故なら、自分が難しい単語を知らないから・・・と答えは単純明快。
それに引き換え一体いつから、日本はこのような国籍不明の言葉を、
愛用するようになったのでしょうか?
特に近頃のカタカナ言葉は全く分かりません。
いつの間にか、市民権を得て、どんどん増え続けるカタカナ英語。
英語は万年2だったこの私・・・非常に不愉快な日々を過ごしております。
何故、人はこうもカタカナ英語をたやすく受け入れられるのでしょうか?
先日など、我が街神楽坂の不動産広告に、
「アーバンでラグジュアリーな街に住む」と書かれていて、
「そんな街に住んでる覚えはないわい!」と、
思わず心の中で悪態をついてしまいました。
おまけにその集合住宅には
「メゾネットのレイヤードな暮らし」なんて書かれていて、
一体どんな家なんだろう・・・と、謎に満ちておりました。
また、本日は私のひそかな楽しみ入浴剤を選ぼうと
ドラッグストアー(薬局だッ!)に入ると、
「アロマ リラックス アソート」などと書かれており、
どっと肩が凝った次第で・・・「どういう効能やねん!?」と、
ちっともリラックスしないのでした。
また、ちょっとしたセミナー、(特に経済系とか起業塾みたいなの)
に、参加した日にゃ、
「・・・・とこのようにベンチャーのイノベーション戦略は、
ニッチなビートゥシーマーケットを狙い・・・」などと言われ、
今日はペルシャ語でお届けしておりますと言われても、
何ら疑問を持たない位、ちんぷんかんぷんです。
ですから、このようなセミナーに、
なんらかの仕方ない理由で参加せねばならぬ場合は、
真面目に聞いているふりをして、
大抵の場合は、意味不明の単語のみを書きとめ、
「後で調べよう」と思って、そのまま忘れる・・・
ということを繰り返しております。
ちなみに、本日の謎の言葉は以下の通り。
・データマインニング
・ハンズオン型
・アナロジー
お~い、ここはどこ~???私は何人なの~???
とまぁ、ここまでは別に良いんです。
どんなに難しいカタカナ英語でも、
聞かなくても済んじゃうものはどうせ聞き流しても重要ではないし、
超責任があって、絶対理解しとかなきゃまずいぜ!
ってな時は、なんであんたわざわざそんな言葉使うの?
という疑問さえ除けば「それどういう意味ですか?」と聞けば良いわけです。
しかしなんでわざわざ「コンプライアンス」なんて言葉使うんでしょうか?
企業コンプライアンスなんてワケ分かんないこと言ってるから、
コンプライアンスがないがしろにされるんじゃないでしょうかね?
「法令順守」って言ったり書いたりした方が、
バイトのお兄ちゃんや、パートのおばちゃんまで、
よっぽど分かりやすく伝わると思いますけど~。
けれどもですよ、「これでいいのか?」と、
実に納得できない分野があるんですよ、この私には。
そう!何を隠そう依存症業界のカタカナ英語です。
依存症も治療法は殆ど輸入物ですからね。
分かりにくいこと甚だしいです。
大体ですよ、施設入寮時にですよ、
「クライアントは入寮後すぐにインテークをとります。
その後は、3か月ごとにアセスメントをとり、
クリーンが続くよう、サポートします。(架空の話です、これ)」
なんてことをですね、ギャンママ、ヤクママ、アルママが説明されたとして、
内容分かります?
こんな初歩的な言葉すら、さっぱりですよきっと。
ですからですね、良く業界で使われる
・リラプスプリベンション
・ハームリダクション
・ソブラエティ
なんちゅう言葉はですね、絶対一般に広まらないと思うんですよ。
私だって最初聞いた時は「なんのこっちゃ?」と思いましたもんね。
もっと言えば、
・インタベンションとか
・ダイバージョン
なんて言葉もそうですよね。
更に言えば、私そもそも
・ギャンブル
という言葉ですら、日本にそぐわない気がしてるんですよね。
でもですよ、分かって貰わにゃ、
言葉を使う意味がないじゃないですか。
広まって市民権を得てこそ、
依存症の正しい知識が広まるってもんです。
依存症業界のカタカナ英語。
なんとかもっと分かりやすい言葉に置き換えられないのだろうか?
いつも、そう思っているんですが、
いかがなものでしょうか?
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