子供っぽさです

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今日、会食をしていて、ご一緒していた方が、
「我が家では僕が一番子供っぽいんですよ」
とおっしゃったので「どういう所がですか?」と伺ったら、
「やりたいことしかやらないので・・・」とおっしゃったので、
ものすごく驚いてしましました。

「それって、めちゃめちゃ大人っぽいじゃないですか~。
子供の頃のほうがやりたくないことばっかり、
やらされてなかったですか?」
と思わず聞き返してしまいました。

へぇ~!そんな子供時代を送られる方が、
この世にはいらっしゃるんだなぁ~と、
ある意味驚きでした。

聞けばその方、お勉強も大好きだったそうなので、
勉強に対してもさせられた感がないからかもしれませんが・・・

依存症の世界にいると、機能不全家族に育っている人が
とても多いし、もちろん私もそうなので、
子供時代にやりたいことをやった!
などという想いは全くないです。

学校時代はいじめもあったし、
家は貧乏で我慢ばかりさせられたし、
お金が無さ過ぎて心配ばかりしていましたし、
勉強も嫌いだったし、運動神経も苦手で、
全てにおいて不器用だったので、
無用な恥ばかりかいていて、
やりたくないことだらけでしたね。

高校時代からアルバイトができるようになって、
嫌いな科目は勉強する必要もなくなり、
すこし息がつけるようになって、
目の前が明るくなってきたことを、
今でもリアルに想い出します。

はじめて社会人になって、
お給料やボーナスを貰えるようになった時、
「勉強しなくてよくなって、仕事だけしてれば、
こんなにお金貰えるなんて、なんて大人ってチョロイんだぁ!」
働く時間がたっぷりあって、しかもお金が貰える!
と、ものすごく大人になったことが嬉しかったです。

あとですね「組織が守ってくれる」という感覚が、
とっても心強かったのも覚えてますね。
なんかそれまで「親が自分を守ってくれる」
といった「安心できる環境」という感覚を持ったことがなかったので、
大企業という組織がすごく
「どっひゃ~、こんなに色々心配してくれんの?有難や~」
と思いましたね。

でもそのうち色々問題が出てきて、
特に依存症の問題で全く自分の思うように生きられなくなったので、
10年かけて回復プログラムを歩いてきた現在こそ、
「やりたいことやりまっせ~!」という気持ちになってます。

もちろんやりたいことをやるには、
やりたくないこともやらなきゃならない時はありますが、
いやむしろ苦労している時間のほうが多いわけですが、
その苦労もやりたいことに含まれているので、
苦労は苦痛ではありません。
今が一番無邪気じゃないかなぁと思います。

今日お目にかかった方は「子供っぽさ」というイメージを、
「好きなことを好きなだけやる」
という風に捉えられていらっしゃったので、
「あぁそういう方もいるんだぁ~」と思い発見でしたが、
私にとっては、好きなことを好きなだけやれるのは「大人の証」です。

じゃあ、子供っぽさって何?と聞かれたら、
私のイメージはズバリ「気遣い」です。
大人の顔色に気ばっか使ってる、
敏感な子供でした。

あの頃の生活もう一度やれって言われても、
まっぴらごめんです。

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