いじめの想い出*新学期に寄せて・・・です

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昨年から、9/1前後になると、「無理に学校に行かなくてよい」
という投稿が目立つようになりました。

昨年、図書館司書さんが、
「学校に行きたくない子は、図書館においで」
とメッセージを流して下さったお陰で、
子供たちの居場所ができて本当に良かったなぁと思います。

私も、あの頃、学校も辛かったし、でも家にも居場所もなかったなぁ
と、こういう投稿をみると、何とも言えない気持ちになります。

中学2年生から、特定の人たちに特に無視されるようになり、
中3の時は、多分学校に行くのが、かなり辛かったんだろうなぁと思います。
多分というのは、「今考えるとあの状況はしんどかっただろうな・・・」
と慮れる余裕が出来ただけで、
当時の気持ちを想い出そうとしても「無」なんですよね。

その上、先生によるいじめがとにかくひどかった。
音楽の先生に、どういうわけだかものすごく嫌われ、
もう、しょっちゅう因縁をつけられては、
見せしめのように他の生徒の前で往復ビンタされたり、
授業中、端から順番にあてて行くのに、
私だけわざと飛ばしたり、今だったら大問題だろうなぁという、
先生がいたんですよね。

さらにですね、私の場合、家が貧乏で、
祖父母と母が喧嘩ばかりしていたのと、
私に対して、家族が文句ばかり言っていたので、
家にも居場所がなかったんですよね。

で、当時は分からなかったんですけど、あの頃本当に体調が悪く、
毎日お腹を壊していたし、更には貧血がひどくて学校に行けなかったんですよね。
ですから、振り返ってみると、心と体って直結してるんだなぁと思うんですが、
1週間のうち木曜日までは学校に行って、金・土は休む、
もしくは木・金・土は休む位なペースで暮らしていたんですよね。

実際、お医者様が「ひどい貧血」と診断を下してくれたのが幸いし、
これで大手を振って、寝ていることができたんですよね。

とにかく中学の2年間はひたすら「死にたかった」。
一番の想い出は?と聞かれたら「死にたかった」と答えますね。
間違いなく。

で、実際、しょっちゅう自殺のまねごとをしていて、
自分で自分の首を絞めてました。
今ならリストカットでしょうか?
あの頃、リスカなんて言葉がなかったので、知りませんでしたが。

一度なんか、夜中にものすごく苦しくて目が覚めたら、
寝ながら、掃除機のコードをグルグルに巻き付けて、
思いっきり首を絞めていて、びっくりしたことがあります。
今でも、あれはなんだったのか?と思いますね。

当時、いじめなんてことばはなく、
無視することは、シカトと言ってましたが、
当時、私以外にも色んな人がシカトしたりされたりしていたような気がします。
学校がものすごく荒れていて、校内暴力全盛期でした。

高校に入っても、一部女子にシカトされたこともありましたが、
高校2年生になって、クラスにも友達にも恵まれ、
そっからは遊び路線まっしぐらで、
お陰様で青春を謳歌することができました。

私が社会人になった頃、中野富士見中学で「葬式ごっこ」
と呼ばれるいじめによる、自殺があり世間を騒がす大ニュースになりました。
あの事件、クラスメートだけでなく、担任も加担していたと騒がれましたが、
そんな先生はあの時代ゴロゴロしていた気がします。
今もいるのかもしれませんが。

当時は、中学生が自殺!?
と大人たちは驚愕していましたが、
私は、実にその子に共感し「分かるよ、すごく」
と思ったことは良く覚えています。
そして、悲しいことに、教訓は生かされず、
今では小学生までが自殺する時代になってしまいました。

こうして大人たちが学校に行かなくても良い、
と発信するようになったことは、一歩社会が多様化を認め前進したよなと思いますが、
学校に行かない子たちのフォロー体制はまだまだ十分ではないと感じています。

学校にも家にもどこにも居場所が感じられない子供たちに、
居場所感を提供するのはとても難しいことだと思います。
空間を提供することはできても、
安心感を提供するのは、一朝一夕にはできません。

大人になったら、学校なんてなんぼのもんじゃ!
とよく分かりますが、子供たちにとっては、
とても大きなハードルです。

だから、依存症でもなんでもそうですけど、
もっとロールモデルが沢山出てくる時代になると良いなぁと思います。
「学校なんて行かなかったけど、生き抜いたら、なんとかなったよ!」
というメッセージを、同じ経験をした大人たちに、
どんどん発信して欲しいなぁと思います。

しかもあんまり有名で素晴らしい能力があって、
現在大活躍してます!みたいな人じゃなく、
市井の一市民みたいな人が良いですよね~。

「同じ経験」これほど強い「希望」は他にはない!
自分を振り返ってみて、そう実感しています。

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