皆さま、本日は現在我々一大プロジェクトに取り組んでおり、
心からお願いがございます。どうか我々のプランを聞いて下さい。

私たちは、ギャンブル依存症問題を考える会を立ち上げて4年になります。
私たちは、この4年の間で陰に隠れることをやめ、
積極的に地域連携を作り、研究や調査、当事者・家族支援など、
できる限り精一杯の努力をして参りました。
そしてかつては見えなかったものが、よく見えてくるようになり、気付いたことがあるのです。

「ギャンブル依存症問題を軽減するための一番の有効な手立ては、
正しい知識の啓発を徹底的にやることである！」と。

ギャンブル依存症は、多くの誤解から間違った手助けをし、問題を重篤化させています。
もっと依存症になる手前「問題が起き始めた時」に、家族がきっちりと「タフラブ（厳しい愛）」の精神で、
当事者の借金の肩代わりをやめることができれば、これほどまで重篤な症状にならないはずです。
家族相談を受けていると、回復とは真逆の支援をしている家族の姿が浮き彫りになります。
正しい啓発さえなされていれば、依存症罹患率は1％台まで落とすことは可能だと思っています。

今日は、家族相談で耳にする誤解のTOP3を書きます。

誤解１）仕事をやっているので依存症までいっていない
ハッキリ言います。我々の肌感覚ですが、ギャンブル依存症に罹患する人が多い職業のTOPは「公務員」です。
真面目で、責任感が強く、ストレスの多い仕事についている人ほど、依存症になってしまうのです。
しかしながら「ギャンブル依存症＝遊び人・ダメ人間」のイメージが強いために、
「仕事を真面目にやっているんだから、我が家は違う。そこまでいっていない。」と思ってしまいます。

誤解２）「一時の気の迷い」「たまたま」「話せば分かるはず」
そして誤解1から繋がってくるのですが、ギャンブラーは「真面目で良い人」だったりするので、
受け答えもしっかりしています。
「もう絶対にギャンブルはやらない」「借りたお金は分割で返す」「本当にごめん」
などと言われると、家族はつい期待してしまいます。本人もその時は本気で思っています。
収入も、それなりにあるので、返済計画をたてて、なんとかやっていける！と再出発を誓います。
けれども病気なので、結果的に約束が守れず、家族も本人も傷つき、借金だけが増え依存症が進行していきます。

誤解３）借金の肩代わりは家族なら当たり前。家族がしなければならない。
そしてこの誤解が一番大きいのですが、日本の家族像の問題があります。
本人の不始末は家族が尻拭いするのは当たり前。借金でよそ様に迷惑をかけてはいけない。
はたまた、放っておくと本人だけでなく家族に取り立てが来る！と思いこんでいるのです。
この「家族一蓮托生型」が日本の依存症対策の最大の問題だと思います。

そこで私たちはこれらの経験を踏まえ、一体依存症対策に何をやったらいいのか？を考え
「タフラブプロジェクト」という一大プロジェクトを立ち上げるに至ったのです。
我々依存症業界人なら当たり前にしっている「タフラブ」という言葉ですが、
一般の人は全く知りません。なので私たちはこの「タフラブ」を一般化することに目標を定めました。

「タフラブ」とは、直訳すれば「厳しい愛」。
つまり、家族や恋人といった、近しい関係にあっても、個を尊重し、
責任を踏み越えない、踏み込ませないという境界線をきっちり引く考え方です。
つまり自分の責任は、自分でとる！ということですね。

「タフラブ」この覚えやすくて、かわいらしい響きのある言葉を広め、
その概念を浸透させていく、それがこのプロジェクトの狙いです。
更に、依存症という重くて、辛い話題を極力明るく伝えることに配慮しました。
以下、プロジェクトの概要です。

【タフラブプロジェクト概要】
１）ギャンブル依存症の家族におこる、あるあるの風景をアニメにする。（第一弾として3話まで作成）
２）「タフラブ」の楽曲の制作。タフラブの概念を盛り込んだメッセージソングを既に完成しています。
３）「タフラブ」のメッセージソングに振付を作成。これもすでに完成しています。
４）アニメのエンドロールに、曲のPV（振付つき）を流す。
５）曲のPVの振付の一部に有名人に登場して貰う。

つまり大ヒットドラマ「逃げ恥」のように、アニメの最後にダンスPVを入れて、
その一部に、ちょこちょこワンポーズでもいいので、有名人にチャリティで参加して頂けるように交渉する。
というような内容です。

アニメのストーリーも作り、絵コンテもできています。
これがオープニングタイトルです。

しかも！ちゃんとしたものを作りたいので、このアニメを、
あの「ブラタモリ」や「ハートネットTV」などの番組を手掛ける、
スガタデザインさんに、きっちりとお願いしたのです。
素人の手作りじゃない、作品として作って頂くことにしています。

さらに「タフラブ」の曲です。
これはもう出来上がっているのですが、本当に良い曲です。
「ファンモン」や「Greeeen」さんの曲のような、勇気が出るメッセージソングです。
こちらもきっちりプロの仕事師の方で、最近では中条あやみちゃんが主演をつとめた大ヒット青春映画
「覆面系ノイズ」の音楽プロデューサーをつとめた、PAPA Xの皆さんにお願いしたんですが、
これマジでほんと～～～～～に良い曲なんです。

そして、アニメの声優さんには、人気急上昇中の若手声優 伊藤節生さんにお願い致しました。
また演技指導も踏まえ、ベテラン声優さんの藤原啓治さんにもご出演頂きます。
これ声優ファンならどれだけすごいことか分かって頂けると思います。

どうですか皆さん。依存症界の啓発の弱点は、なんといっても「関係者しか見ない」こと。
そこを打ち破り、一般の人達や、若い女の子達に興味を持って貰えるものにしたい！
その一心、情熱だけで突っ走ってきているプロジェクトです。

ホームページの作成まで全部ひっくるめると、総額600万円位かかります。
そして可能なら、第3話以降も増やしていきたいと思っています。
アニメーションは思った以上にお金と労力がかかるのですが、
その分、多くの人に興味を持って貰えるのでは？と、チャレンジすることにしました。

しかしながら身銭で全額用意することがどうしてもできません。
なんとか皆様方に少しでもご支援いただけないでしょうか？
どうか助けて頂きたく、心からお願い申し上げる次第です。

当会は、公益法人となっており、個人の所得税控除が可能です。
もちろん頂いたご寄付には、領収書もお出し致します。
ご検討頂きたく、どうぞ宜しくお願い致します。

ご寄付の振込口座はこちらです。

みずほ銀行　新川支店　普通口座　1155553
公益社団法人　ギャンブル依存症問題を考える会

以下のご連絡はこちらのメールに、ご連絡下さい。
info@gamblingaddiction.jp

●領収書をご希望の方
●ホームページにご寄付を頂いた方の名簿を掲載予定ですが、
名簿にお名前掲載をご希望の方は、掲載用フルネームをお知らせ下さい。

どうかどうか皆さまのご理解とご支援を頂きたく、宜しくお願い致します。

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現在国内の推定罹患者320万人（2017年厚労省）のギャンブル依存問題。
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[田中紀子の著書]
三代目ギャン妻の物語(高文研)　ギャンブル依存症(角川新書)