効率の悪さに学ぶ必要性です

公開日: 

ご存知の通り、私はめちゃくちゃ短気で、面倒くさがり屋です。
だから電話で長々と時候の挨拶なんかされるとイライラするし、
講演なんかの依頼にも「早めにいらして頂いて、控室でゆっくりして頂いて・・・」
なんて言われると、発狂しそうになり、
「パッと行って、パッと帰りたいんですぅ~」と涙目になる次第です。

世の中の人は「この世の人は全員ゆっくりしたがっている」もしくは、
「のんびりは善であくせくは悪」と思っている人が、
大半なんじゃないかと思うんですけど、
私は、正直ヒマとかゆっくりとかのんびりは、ものすごくたまにでいいし、
しかものんびりするなら気が合う、好きな人としたいんですね。

何故、仕事上のお付き合いの人と、ゆっくりしなくちゃならないのか?
全く意味が分かんないんです。
ちょっとお聞きしたいんですけど、皆さんはリラックスできるんですか?
私なんぞ仕事で何かお願いする時なんか、その人に使わせる「気と時間」は最小限に抑えねば!
と、常に気を使っちゃうんですけどね・・・

それと毎日が夏休み!みたいな暮らしって好きですか?
私は、たま~に家族旅行に行った時なんかは、リラックス&リフレッシュしますけど、
それもたま~にの短期間で十分です。
1週間がBEST。2週間あったら、最後の方はイラつき始めますね。

世の中って、なんとなく
①常に効率重視の人
②効率が悪くてあくせく追い立てられてる人
③とにかく必要最小限のことしかやりたくない人

ってこんな風に区分されてる気がするんですけど、
ただこの区分も、時と場合によって流動的になったりするんですよね。
だって誰だって自分の得意分野では、効率よくできますけど、
苦手な事やってると、あくせくして時間ばかりかかっちゃって・・・ってなるじゃないですか。
そして全然乗り気じゃないと、必要最低限しかやりたくない!ってなりますよね。

で、仕事って結局の所、チームで何かやってく訳ですけど、
どんなプロジェクトにも、こういう3種の人間が配分されてる訳ですよ。
んで、最近思うのは、これだけ様々なプロジェクトに関わるようになると、
色んな立ち場の人の感じ方ややり方を体験してみるのって、
実に、必要なことだなぁ~と思うんですね。

私みたいに小器用で「結局自分がやった方が早いのよね~」ってタイプって、
小さいプロジェクトは良いんですけど、大きいプロジェクト回すとなると、
どんどん効率が悪くなるので、そこへの対応を学ぶ必要があるわけですよ。

「なかなかビジョンやメソッドが行き届かないな~」ってことが増えるわけですから。
それでも、創意工夫をしながら、なんとか少しずつ成し遂げていく方法、
途中で嫌にならずに投げ出さずにやっていく方法、
なんてものを編み出す必要があるわけですよね。

で、実は今日、息子の体育祭があって、
いまだPTAの役員をやり続けている私は、もちろん駆り出されたわけですよ。
そして皆さんご存知の通り、この世でPTAほど効率の悪いものってないじゃないですかぁ。
そして今日も思う訳ですよ。
「なんでこんな大人数で、こんな事やる必要があるんだろうか?」ってね。

でもまぁ自分の子供の姿が見れたりして、クソ面倒だけど仕事ほどイライラしないし、
日頃知ることができない情報を得ることができたりして、有意義でもある。
あとは、行けばなんとなく気が合うママ友もできて、楽しくなってきたり、
「思春期の子供って、みんなそうなんだな!」なんて、
話しを聞くと安心できたりすることも、あったりするんですよね。
今日なんか息子の彼女と、ばったり出会い挨拶しちゃったり!(笑)
なんて事があるから、やってんですけどね。

だけど今日私はつくづく思いましたね!
この効率の悪さは、ある意味良いトレーニングになるってね。

話しを聞くと、ママ達みんな仕事を持っていて、
相当優秀な人いっぱいいるんですよ。
だけど優秀な人が集まっても、PTAになるとめちゃくちゃ効率が悪い。
改革も面倒だし「まっいっか!」って感じで、来ちゃうじゃないですか。
会社や仕事だったら、相当ダメダメな訳ですよ。

全員が「こんなん不必要だ」「効率が悪い」と思っているのに、
「長年の慣習だから」「波風立てて揉めたくない」「自分さえ我慢さえすれば」
って、これがPTAな訳ですから、ダメな潰れる会社の典型的パターンですよね。

なるほどなぁ~と、PTAの経験というのは、
ある意味「シムシティ」ならぬ「シムプロジェクト」だなぁ~と思った次第です。

だって時々役員に苦情まで言ってくる人がいるんですよ。
これ社会の構図そのものじゃないですか~。
自分は引き受けずに、文句をつける人って驚くけど、
そういう人はどこにでもいる!と、心を鍛える良い修行の場ですよ。

ダメなプロジェクトに身を置いた時って、なんでダメになっていってるのか?
渦中にいると分かんなくなって、傷つけあってボロボロになるじゃないですか。
でも、PTAは全員が明るく前向きに意識を持って、
「めっちゃ効率悪く、ばかばかしいよね~」と、
ある意味ハッキリ境界線を持って、ダメプロジェクトに身を置いているんですよね。

だって潰れないし、それほど責任ないし、結果出さなくていいから出来ちゃうわけで、
これほど安全にダメなプロジェクトのパターンを体感できる場って他にあるでしょうか?

その上、万が一クッソ嫌な奴がいたとしても、たったの1年でお役御免!
楽勝ですよね。
人間って、ゴールが見えてるとこんなにも気楽になれるのか?ってことも体感できます。
これが毒親だったら、病気になるくらい悩んじゃう訳じゃないですか。

つまり安全にプチ色んな、ダメパターンを、
「ちょい面倒よね~」位で体験できるから、そうすると逆に
人生の大問題や、病んでしまうパターンを抜け出せるヒントが見えてくるですよね。

何故PTAは面倒か?
何故PTAは気楽に出来るのか?
様々な方向で検討してみると、
しょっちゅう生き方で悩んでる我々の問題解決法が見えてくる。

やっぱなんでも経験って大事だなぁ~と思いました。

ブログ是非応援して下さい!クリックでランキングがあがります。
にほんブログ村 メンタルヘルスブログ 依存症へにほんブログ村
依存症 ブログランキングへ

PVアクセスランキング にほんブログ村

現在国内の推定罹患者320万人(2017年厚労省)のギャンブル依存問題。
日本でもギャンブル依存症対策の導入を!

[田中紀子の著書]
三代目ギャン妻の物語(高文研) ギャンブル依存症(角川新書)

シェアありがとうございます

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
PAGE TOP ↑