なんでもADHDです

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今日は、大阪相談会だったのですが、
最近、色んなところで相談に行かれ、
さらに当会の相談会にも来るという方が結構いらっしゃいます。

で、あっちゃこっちゃいってみるのはいいですが、
基本的に、医療行政はご家族には自助グループを勧めて欲しいです。
とにかく家族が少し余裕を持てるようにならないと、
本人を回復なんかさせられませんから。

以前も書きましたが、
1)まずはお金等が使われないよう緊急対策を万全にやる
2)家族が自助グループで癒され、回復する
3)本人へのアプローチや介入
と、この順番でやって欲しいです。

で、まだ繋がったばっかりのビギナーのご家族に、
やたらめったら本人に関する情報を予想で出さないで欲しいんですよね。
特にやたらめったらのADHDが大問題だと思います。

本人と家族がギャンブル依存で相談に来ているんですから、
まずGA・ギャマノンくらいのアナウンスはやって欲しいんですね。
最初の段階で、「ADHDの可能性あり」って言われると、
家族も本人も混乱するのと、ますます否認が強まると思うんですよね。

もちろん小さい頃からADHDと診断が出ている!って人は別ですけど、
今まで何も言われずに、大人になってきましたって人で、
話し聞いてるとなんとなくADHDっぽいよね~って位の人って
結局、診断なんて実際殆どつかない位の人が現実です。
でもビギナーの頃にそう言われると「そういう傾向があるのかもしれない」
ってことを非常に深刻に受け止めて、ぐちゃぐちゃ考えてんですよね。

依存症の回復って、一筋縄ではいかない苦しさなので、
何か一つでも、理由や違いをみつけると、
それが自分への言い訳となって、ますます回復出来なくなっちゃうんですよ。

しかも診断がついたからといって、それほどすんばらしい特別な効果的な方法が、
あるわけでもないじゃないですか。
ADHDだと思ったけど、回復したら違ったね~って人も結構いますしね。
あと、発達障害自助グループNG説もまことしやかに流れてますけど、
そんなこともないですよ。
全然いますよ、自助グループに繋がって止まってる発達障害の仲間も。

自助グループか、もしくは行政・医療そこでプログラムやってるならそれでもいいです。
まずは王道の回復のレールに繋げて欲しいです。
いきなり最初の1回で、ADHDかも?なんて言われると、
依存症の治療プログラムより、そっちの方が何か解決策があるような気がして、
そっちにすがりついちゃったり、言い訳に走ったりしちゃうんですよね。
軽々しく言わないで欲しいです。

依存症というのは、家族当事者が一番嫌がる結末なんですよね。
うつとか躁鬱、発達障害って言われた方が、
当事者も家族も自分に責任がないような気がするからか?
はたまた、そっちの方がお薬があるからか?
そっちの方にすがりついちゃうんですよね。

かくいう私も、いろんな先生方に
「Ricoさんて、ADHDだよね」と言われます。
まぁ別に回復したからなんでもいいやと思ってますけど、
多分、じゃあ正式に調べてみましょう!ってなったら、
ADHD寄りだけど、診断名がつくレベルじゃない・・・とかって、
良くあるパターンじゃないかなって思ってます。
昔WAIS-Ⅲの結果貰いましたけど、特にハッキリした事なんも言われなかったような?
まぁ、あれだけじゃ良く分かんないようですけど。

いずれにせよ、もし私がADHDだったとしたらですよ~、
特別なことしなくても、自助グループの12ステップで回復したじゃん!
ってことですよね。
だから別に、私ぐらいのあたりだったら、そんな診断こだわんなくてもいいじゃん!?
って思っちゃうんですよね。

大体この世の中、ADHDっぽいとかアスペルガーっぽい、
なんて傾向のある人いっぱいいるじゃないですか。

ビギナーさんが混乱するようなことは極力避け、
特に家族に向けては、どうせ当事者の事あれこれ言ったって、
当事者はつながって来たりしないんですから、
「まぁ、本人はともかくまずはご家族の回復に取り組みましょう!」
ってこと伝えて欲しいです。

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現在国内の推定罹患者320万人(2017年厚労省)のギャンブル依存問題。
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[田中紀子の著書]
三代目ギャン妻の物語(高文研) ギャンブル依存症(角川新書)

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