新幹線とおばちゃん・・・です

公開日: 

今日は、関西に日帰り出張だったんですけど、
朝からものすごく予定を詰め込んでしまってマジ大変!

殆ど寝てなかったので、新幹線で爆睡しよう!
と思っていたんですね。

今日の東海道新幹線は、朝7時台の便にも関わらず、
車内は結構込み合っていましたが、
私は、始発の東京駅からなので、自由席でも無事座れました。

やれやれと思い、さて寝るぞ~と目を閉じた途端、
気がついたのですが、前の席に座っている、
おばちゃん二人連れがうるさいのなんの。

3人がけの席で、真ん中に荷物を置き、
両端で話すものだから、やたら声が甲高い。
参ったなぁ・・・と思っているうちに、新幹線は品川に。

ここでどっと人が乗ってきて、車内は超満員に。
車内放送で「本日は満席です。荷物を座席に置かないで下さい。」
と、アナウンスしているにも関わらず、おばちゃんたちは全く気付かず、
相変わらず大声でおしゃべり中です。

それがまた話の内容が筒抜けなんですけど、
そのおばちゃんのお一人(推定年齢70歳)が、
なんでも懸賞で自転車が当たったとか。

「真面目にね~暮らしてるとさ~良いこともあるのよ~」
と、おばちゃんAのでっかい声。
「へぇ~、すご~い!自転車があたったの~」と大声で共感するおばちゃんB。

私は後ろの席で、
「いやいやあんたらこんな大声で、しかも座席詰めてもいなし、
全然真面目じゃないじゃん!」
と一人突っ込み!

横に居た女性とも目があってしまい、
女の子も迷惑顔。
思わずアイコンタクトで「うるさいですね~」と、
共感し合ってしまいました。

そんなこんなで、新横浜につくと、いよいよ混雑は本格化。
すでに満席で座れない人も出てきました。
前のおばちゃんたちは、それでも知らんぷりで、
堂々とお弁当を食べだしました。
「はぁ~、すげ~根性だなぁ。席詰めてあげればいいのに!」
と、思っていると、一人の勇気ある若者が、
おばちゃんAとおばちゃんBの間の席を差し、
「そこ、空いてますか?」と聞いているじゃありませんか!

「偉い!若者」と心の中で喝采を送り、
まさか間に若者を入れたりしないだろうから、
詰めて二人は座るであろう・・・これで少しは小さい声で話すかな?
と期待に胸が躍りました。

しかし、おばちゃんBは予想を裏切る反応!
なんと開口一番「今、食べてるから!」

ひぇ~!!!とびっくりしましたが、
さすがにおばちゃんAが、
「あら~、いつの間にか混んでる~」
(そりゃ~あんだけ大声で話に夢中だと気がつかないだろうよ!)
「詰めたら~?」とおばちゃんBに言い、
おばちゃんBは「今食べてるんだけど・・・」と再び文句を言いながらも、
大荷物をどけ、通路側の席を若者に譲りました。

若者は「すみません」「すみません」と恐縮しきり・・・
イヤ、君は謝ることない!むしろ偉い!と、
私は心の中でエールを送りましたが、もちろん届くはずもなく、
若者は小さくなりながらも席に座ることができました。

そうこうするうちにおばちゃんたちはまた話し始めました。
しかも、声のトーンが全く同じ!
そんな至近距離で!?何故そんな大声!?
という位大声トーンが同じなのです。
私も普段声はデカイですが、新幹線などの車中では、
ものすごい声のボリュームには気を使っています。
だって、疲れて眠い人が多いですからね~。

期待はずれに私はがっくり・・・
今度は、私の列の通路をはさんだ席に座る女性とも目が合い、
「OH!やっぱりそちらまでうるさいですか・・・」
と、お互い困惑顔で意志の疎通を図ることに。

寝たい・・・今日はスケジュールが詰まっている。
しっかり寝て、体力温存したい。
しかし、この大騒音。
注意しても良いものだろうか?
でも、おばちゃんに恥かかせて、
大切な旅の想い出を傷つけるのもなんだし・・・
と、心の葛藤を続けていましたが、
やはり旅の想い出を大事にしてあげようと、
私は、耳栓を取りだしました。

耳栓はあまり好きではありませんが、
出張の多い私には必需品で、
うるさいホテルや、うるさい車中などは、
最終手段として耳栓に頼ることにしています。

で、今回も耳栓。
でも、おばちゃんの甲高い声には、全然効果なし!
恐るべしおばちゃんパワー。
耳栓をもってしてもおばちゃんの声は筒抜けです。

こうして平日の早朝ビジネスマンで埋まった新幹線に、
おばちゃんの自慢話がこだまするという、
悪夢のような状況が延々と続いたのでした。

自転車が当たったは良いが、
普段は車を使っていて、実は自転車には乗らないおばちゃんは、
しかしながら、いつか使う日が来るかもしれないと思い、
ガレージの隅に自転車を止めっぱなしにしているんだけれども、
そのままだと折角の新品自転車が、
埃だらけになるので、自転車カバーを買ってきて、
かぶせて置いてある・・・という、
自分の几帳面さと清潔好きとくじ運自慢を、
延々聞かされていましたが、その辺で私の我慢も限界に。

思いきってですね、でもできるだけ、
おばちゃんたちが恥をかかぬよう、
控えめな小声で、後ろから、
「すいません、もう少し声のボリューム落としてもらえますか?」
と申し上げると、おばちゃん二人はまるでJKのような、
けたたましい笑いと共に、
「ぎゃははははは~、あらやだ~~~~~~」と大笑い。

そして、その後やっと無事ボソボソ声へとボリュームダウン。
あ~、やれやれ・・・気を使ってないで、
あの調子なら早く言えば良かった
と思い、やっと私はうとうとしだしました。

ところが、名古屋に近づいてきた頃になると、
おばちゃんの声は元の木阿弥。
またしても段々声が大きくなり、
私は、再び耳栓でむなしい抵抗を試みておりました。

「頼む!名古屋で降りてくれ~」という願いもむなしく、
おばちゃんとは仲良く大阪までご一緒する羽目になりました。
すっかり目が冴え、眠ることをあきらめた私。

おもむろにスマホを取り出し、
アマゾンで「最強の耳栓」と検索し、
米軍が使っているという謳い文句の耳栓を、
今後に備えるべく、やれやれと思いながら注文いたしました。

こうして消費拡大、経済貢献を果たしている
恐るべしおばちゃんパワー。
日本は平和だ・・・と、つくづく思いました。
お陰で、冬は鉢植えを室内に取り込んだ方がよいという、
豆知識をおばちゃんの大声から得ることができました。

おばちゃん!
関西旅行ワクワクしちゃったんだよね。
どうぞ楽しんで下さいな!

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