昨日は、山梨県に出張してきました。
「山梨精神医学研究会」という精神科の先生方が、
スポンサーなしで自主的に行っていらっしゃるという勉強会に、
県北病院の志田先生が私をお招きくださり講演させて頂く機会を下さったのです。

こちらが県北病院 医長の志田先生と院長の宮田先生。
どちらも若くてイケメン！幸せ～。

なんと志田先生私が大暴言を放った、伝説の（？）埼玉の学会をご覧になり、
私を呼ぼう！と決意下さったとのことで、まさにギャンブラー(笑)
あの学会で叫んだこと、ホンマ強烈に印象に残ったようで、
その後もあっちゃこっちゃから「埼玉で見ました～！」とよく言って頂きます。

でも昨日は、更にその上をいって、ガンガンとばしたと思いますが、
皆さん、温かく「面白かった～」とおっしゃって下さり、
ホッと胸をなでおろした次第です。
先生方にも「衝撃的でしたよ！」と言って頂き、これは断然褒め言葉だと信じております(笑)

そもそも山梨の皆さんは、包容力が人一倍ある県民性なのではないかと
常々思っている次第です。
本当に有難うございました。山梨でも良い連携が生まれますように。

そしてですね、折角山梨に向かったので、
ギャンブル専門回復施設グレイスロードでも打合せを行ってきました。

新しいハウスも誕生し、あの一角はまさに
グレイスのロードといった様相を呈して参りましたが、

ホントここでも温かく地域の皆様が受け入れて下さっており、
大変有難く思っております。

昨日はですね、これまでの経験を振り返ってきて、
どうやったら更に回復率をあげていけるのか？ということを検討したんですね。

特に、ギャンブルは若い子たちがどんどん多くなっていて、
その子たちは殆ど社会経験がないんですね。
でも、ご多分にもれず、依存症者は自分像が乖離しているので、
謙虚に「自分は何の経験値もないガキだ！」という現実を受け入れられず、
「今度はうまくやる」と思う訳ですよ。

だから社会に出ると、モノの数カ月で潰れる人達がいるんですね。
正直このタイプは、１年半の入寮期間の間で、ギャンブルをやめるだけで精一杯なんですね。
そこをさらにどんな風にして、社会性を身につけ、潰れないようにして、
社会復帰させるか？それにはどんなプログラムにしたらよいか？
更には、発達障害などの重複障害がある人の就労支援は？
なんてことも検討して来ました。
10/5・6（予定）に家族懇親会を開いて、このあたりのことをまたご説明したいと思っています。

また、回復施設ではこういう重複や、こういう場合は受け入れられないな・・・
というパターンも分かってきました。
重い統合失調症などがある場合は、やはり病院に繋ぐしかないなと思います。
回復施設だと上手くいかないので、ますます自信がなくなってしまいますし、
スタッフも翻弄されっぱなしで、他の入寮者にも影響が出てしまいます。
この辺のことは医療の先生方とも、意見交換させて頂きたい所です。

逆にですね、ADHDなどの発達障害の人達は、
充分施設でやっていけるし、12ステップも効くな～ということも分かってきました。
最初はスリップを繰り返しても、そのうちなんとかなっていく。
特に人懐っこく、仲間の中にいられる人は大丈夫！
こんなことも分かってきました。

このあたりのことは、松本先生にもご相談して、
研究として出していきたいなと思っています。

なによりもグレイスのスタッフも成長してきたことが嬉しいですね。
ギャンブラーは賢い人が多いのもまた事実。
社会経験もあって、ギャンブルだけで潰れてしまった人達は、
スタッフという新しい人生を歩きだせること、
そしてその道で充分幸せになって貰いたいなと思います。

スタッフが潰れないように私も気をつけないと！
そのためには、家族プログラムをしっかりやって貰わないとダメなんですよね～。
昨日は全ての車輪の動きがよく見えた一日でした。
どんどん改善しながら、プログラムをバージョンアップさせ、
そして回復率の高い、施設を作っていきたいな～と思っています。

どうか今後とも、ご指導ご鞭撻のほど、
宜しくお願い申し上げます。

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